元シェアハウス住人の日記

とあるシェアハウス住人の日記。シェアハウス要素のない日記も多め。キャンプ初心者。休日はお出かけ派。逆流性食道炎で、お酒を控えて「腹八分目」を実践中。

あだ名しか知らない

そこそこ仲がいいのに、相手の本名を知らない、という状況がシェアハウスに住んでいると発生する。

シンプルに人数が多いこともあるかもしれないが、それでも人数は30人程度。小中学校の1クラス当たりの人数である。昔の自分はさすがにクラスメイトの名前くらいは憶えていた。

しかし、シェアハウスに住んでいると、そうもいかない。入居時期も、共用スペースを使うタイミングもバラバラだと、本当に顏すら合わせない人が出てきたり、改まった自己紹介の機会を逃し続けてしまうこともある。

そんなこんなで、シェアハウス入居後、数か月たってもいまだに本名を知らない人がいる。

 

本名を知らない…といってもいくつかレベルがあると思う。一つは、音としてフルネームを知っているが、漢字は知らないというパターンだ。このパターンはかなり多く、特にLINEのアカウントを英語表記やニックネームにしている人に対して起こりがちだ。しかし、相手の名前を漢字でわざわざ書いてあげることなど、ほぼないので、正直これは差しさわりがない。

もっと上なのは、ニックネームしか知らない、というものだ。苗字か下の名前に由来するニックネームで呼ばれている人が意外にも多く、それに伴って、このニックネームしか知らないという住人が意外と多い。しかし、時にはこのさらに上がいて、名前ではない別の要素が由来のあだ名を使っている人もいる。こうなると、名前の推測もできやしない。

ちなみに、私の場合、普段話す人のうち、名前の漢字までわかるひとは片手で数える程度しかいない。残りは上か下の名前がなんとなくわかる程度で、ちゃんと本名を見聞きしたことがない人の方が圧倒的に多い。

 

そんな中でも、ひょんなことから住人の本名をしることがある。それは、郵便物だ。郵便受け取りついでに帰宅したルームメイトと話したり、親切心で玄関前におかれていた宅配物をハウス内に入れておいてあげたりすると、相手の名前を目にする。ああ、この人の下の名前、こんなんなんだ、とか、こんな字を書くんだとか、分かってなんだかおもしろい。まあ、名前に由来しないニックネームを使う人の場合、名前を知ったところで誰が誰なのかわからないのだけれども。

そして、何より、本名を知らなくても、そんなに生活に支障は生じないのである。呼びたいように、呼ばれたいように呼び合っているので、すでに居心地がいいし、ここでわざわざ本名を名乗る必要もないのだ。気軽に呼び合って、中を深めることのほうgシェアハウスを楽しく過ごすうえでは重要なのかもしれない。