先日、シェアハウスのメンバーとバーに行った。
かなりおしゃれな雰囲気で、店の前には看板などなく、価格帯はわからない。ただ、客の年齢層が幅広いので、お金持ちのオジサマ・オバサマしか入れないような場所ではなさそうだ、ということで勇気を出していってみた。
席に案内され、着席。
おしぼりとコースターをセット頂いたのち、バーテンダーさんが、注文を取りに来た。メンバーのうち1人は、すでに頼むカクテルを決めていたのでそれを注文。ここで私含め残りの2名は
「すみません、メニューはありますか」
という(今振り返れば)ド素人発言をした。バーテンダーさんは少し困ったような表情をした後、メニューはないが、基本何でも作れるので、飲みたい味やリクエストを下されば、とのこと。そんなバーにいったことのない私は、どぎまぎしながら、とりあえず自分の欲求に忠実に、フルーティーな甘さがあって、度数が少ないカクテルをお願いしますと注文した。私だけでなく、もう1人のメンバーも同様に注文した。
その後、テーブルに運ばれたカクテルは、まさにリクエストそのもの。スモモの風味があり、甘酸っぱいさわやかなカクテルだった。
ちなみに、2杯目は、1杯目の失敗を活かし王道カクテルをググってから、カクテル名で注文した。
しかし、である。こういったおしゃれなバーというのは、総じて照明が薄暗い。むしろそれがいいのだが、そんな良い雰囲気の中スマホを起動させて、ブルーライトガンガンの真っ白な明かりをともすのは、私の中ではなんだか負けた気がするのだ。
バーは、お酒やおしゃべりを楽しめる場所なのだろうが、それは薄暗い照明によってつくられている空間が醸し出してくれる空気の中ならではのような気もする。そんな中、スマホでググってカクテルを注文…悪くないが、恥ずかしい。
以後、今回のようなことがないよう、最初から最後まで、照明と雰囲気ごとバーを堪能できるよう、基本的なカクテルくらいは頭に叩き込んでおこうと、「サイドカー」で酔いが回った頭で誓ったのであった。