先日、シェアハウスにすんでいる、年齢の近いメンバーと一泊二日の旅行に行った。
あまりに楽しかったので、旅行が終わった今でも、つい写真を見返してしまう。
そこでふと思うのが、もしあのとき私がこのシェアハウスに引っ越そうと決めていなかったら、この旅行も思い出も、存在しなかったのだということだ。
シェアハウスへの引っ越しは、当時の私の状況からいって、プラスの理由というよりも、消去法でそうせざるを得なくなったという感じだった。
また、コロナ禍だったこともあり、引っ越し当日まで、どんな人が住んでいるかもほぼ知らなかった(男女ともに入居かということだけは把握していたが)。だから、ハウスメイトと仲良くなる姿は事前に想像できていなかった。それゆえに、一緒に泊まりがけで旅行に行こうと言い出し、それを実現できるほどの人間関係を築けたことは、なんだか奇跡に近いような気がしてならない。
あのとき引っ越しを決断していなかったら、わたしは彼らと出会ってない。
そして、この旅行に行こうとも、旅行で楽しい思い出を作ることもない。
さらに、いまこうして、思い出に浸りながら、幸せな気分で文章を綴ることもなかったのだろう。
そう思うと、あのとき引っ越しを決断したのはベストな選択だったと思うし、なんあらもうちょい早く決断してもよかったかもなと、すこし後悔してしまうほどでもある。