先日、母と串家物語に行ったと書いた。
そのときは、セルフ串揚げ自体が初めてだったことと、そこのお店に入った理由がチョコファウンテンをやりたかったから、ということだったので、私たちは野菜やお肉を揚げ、お菓子をチョコファウンテンに突っ込むことに興じてしまった。
だいぶお腹がいっぱいになったころ、スイーツのお替りから戻ってきた母が、目を輝かせながら
斜め後ろのオバサマお二人、天丼つくってる!白ご飯食べる発想が抜け落ちてたけど、私たちも次回あれやりたいね!
と報告してくれた。
母の報告を受け、私もデザートをよそるついでにオバサマのテーブルをチラ見。すると、余裕たっぷりなオーラの中、オバサマお二人が、熱々の串揚げをのせ、4種類のたれで味変をさせつつ、どんぶりをもくもくと召し上がっていた。
こういう食べ放題に来ると、サラダは食べても、ご飯やスープはあまり手を付けず、ひたすらメインディッシュ(今回は揚げ物)だけ攻めてしまうことが多い。しかし、たしかに串揚げをたっぷりよそって天丼ならぬ串揚げ丼だって、作れてはしまうのだ。
素材はそろっているのに、その発想が思いつかない、私の頭の中は串揚げとチョコファウンテンでいっぱいで、串揚げ丼を作る、なんて発想を生み出すだけの柔軟性も余裕もなかったのだと自覚した。
そもそも、時間制限付き食べ放題と言われて焦っていたが、2時間も食べ続けられるほど私の胃袋は大きくないわけで、せいぜい1時間でお腹がいっぱいになってしまう。それであれば、焦ってあれもこれもと、考えることなしに食べるよりも、少し考えて、戦略を練ってから食事を楽しんでも良かったのかもしれない。まあ、いざ空腹になるとこういうことはすべて忘れてしまうのだけど。
ないはともあれ、次回来店した際は、私もぜひ串揚げ丼を作りたいと思ったのであった。