先日、シェアハウスのハウスメイトから、初見のバーで何を注文したらよいかを教わった。ハウスメイト自身が、どうやってその境地にたどり着いたのかは不明だが、論理的でおもしろかったので、備忘録もかねてここに記載しておきたい。
まず、バーでは、ビールやウイスキー、カクテルなど、様々なお酒を飲むことができるが、ハウスメイト（以下、Ａ氏）によれば、カクテルを頼むのが良いという。理由としては、バーによってはめずらしいウイスキーが置いてある場合もあるが、ボトルからグラスに注いで出されるウイスキーやビールに比べ、シェイクなど「バーテンダーの手間がかかる」カクテルの方が、そのバーの特徴がドリンクに出やすいとのこと。ちなみに、その時に頼むカクテルは、少し遊び心が入りやすく、どこのバーでも飲めるものの方が、比較がしやすいらしい。具体的には、マンハッタンやモヒートなどが当てはまり、たしかにA氏は、以前一緒に初見のバーに行った際、マンハッタンを注文していた。ちなみに「遊び心」の具体的な内容は聞き忘れたのだが、例えばカクテルの王様といわれるマティーニなんかだと、どこのお店でも王道の作り方をするのであまり風味に差異が生じないらしく、それよりはお店が少しアレンジを聞かせられる、有名どころのカクテルを選ぶのが良い、という意味だそうだ。
そして、一杯目で、おいしいカクテルが出てきたら、次のドリンクを頼んでもよい。ここでA氏はいつも、ウイスキーストレートと水を頼むらしい。Ａ氏によれば、ウイスキーストレートと水を頼んだ時に、ウイスキーをすこしと、それを加水することを前提にお水を用意してくれている店がいい店なんだそうだ。逆に、ウイスキーをどばっと注いでしまうお店は「まだまだだな（にやにや）」と思って、そこで退店することにしている、とA氏は教えてくれた。ちなみに、ウイスキーストレートが飲めない、という人はフルーツ系のカクテルを頼むのがおすすめとのこと。フルーツをカットしてしぼる、という手間がかかるカクテルは家では飲めないので、バーにいったときこそ飲むのがいいんだそうだ。
と、お酒が入っていたにもかかわらず、A氏の話が面白かったのでついつい聞き入ってしまった。ちなみに、バーはそこそこ静かだったので、A氏の話が漏れ聞こえたのか、バーテンダーさんに「同業者さんですか？」と声掛けをされていたのは、面白かった。次回バーに行く機会があれば、ぜひ実践してみようと思う。2杯目は、ウイスキーではなく、フルーツ系カクテルの方で。
