7月に新型コロナに感染してしまった。発症から4日目までは、発熱外来に行けず薬がなかったこともあり、食事以外は寝たきりの状態だった。しかし、5日目になると、熱も下がって処方箋が効いたため、起き上がれるようになった。
新型コロナ陽性 - シェアハウス住人の日記 (hatenablog.com)
発症5日目と6日目が週末にあたったため、どうやって暇つぶししようか考えた。そこで、アニメ大好きな友人に教えを請い、アマゾンプライムで視聴できるおすすめのアニメを聞いた。
元気にはなったが、とにかく頭が動かないので、フラグ回収系や視聴者も頭を使うような複雑なコンテンツは見ても理解できないだろう、と思い。彼女が「何も考えず受け身で見られる」とコメントを添えてくれた、パリピ孔明を視聴したのであった。
※ちなみに、アマゾンプライムで視聴できるのはその時点では1シーズンのみだった。
あらすじ
蜀の軍師だった諸葛孔明がなぜか渋谷の繁華街に転生。その後、渋谷の某クラブで月見英子の歌声に心を奪われる。孔明は、英子に働き口(英子のバイト先)を見つけてもらうなどサポートをしてもらったお礼と、歌声に感動したことから、「軍師」として、彼女の夢を叶るための戦略を練る。
感想
三国志ビギナーにやさしい
三国志オタクであれば、戦いや戦略の名前を見てワクワクするのかなと思いつつ、そうでない私も混乱することなく1クール見切ることができた。三国志ビギナーを置いてけぼりにしない心配りに感謝。
軍師が歌手の助けをできるかね、と最初は思った。歌のバトル(といっていいか微妙かな?)は戦のように力で敵を物理的にぼこぼこにするわけではないが、戦で言う兵士、ライブで言う観客のような、大勢の人に何を思わせて、どう動かし、何を得るか考える、という点は共通しているなと思った。
実は、パリピ孔明を見る前に、新解釈三国志を見ており、2作品に共通の戦略がでてきた。そのため、オーソドックスな三国志ならこうなるし、ライブになればこうなる、というのをなんとなく気づくことができたのかもしれない。
ライブビギナーにもやさしい
私はクラブに行ったことが2回くらいしかなく、基本自ら進んでいくことはない。そのため、歌や海上の配置がどうのこうの、ましてやラップのこともさっぱりわからなかった。それでも、ところどころアニメの中に解説が入るので、ついていくことができる。
三国志はわかるけど、ライブや歌のことは全く分からない、という人にも親切な作品だと思う。
濃いもの同士をかけあわせた面白いアニメ
そもそも、諸葛孔明といったら三国志の中でもキャラが強すぎて、異種を受け付けないというか、何かとかけ合わせたら相手が霞んでしまうくらいの濃さをもったキャラクターだとおもう。しかし、このアニメでは同じくらいパンチの強い「パリピたち」が、三国志とは関係ない世界観を孔明にぶつけてくるので、いい意味で化学反応が起こって面白いアニメになっているなあと感じた。あとは、孔明がひたずら頭脳を使い、英子やKABEは頭脳ではない「技術」を使う、という、キャラの強みが被らないのもバランスの良さが出ているのかも。
受け身で見られる
上述の感想をふまえてまとめると、結論、友人のおすすめどおり、受け身で見ても楽しめる作品であった。三国志がわからなくても、歌とかラップに興味がなくても、ちょこちょこフォローや解説が入るので置いていかれることはない。
それから、内容とは少し外れるが、作中の歌もうまいので、耳が楽しい。
頭が回らない状態で、何か明るい話がききたい、という新型コロナ療養期の暇つぶしとしては、とても良いチョイスであった。友人に感謝。