元シェアハウス住人の日記

とあるシェアハウス住人の日記。シェアハウス要素のない日記も多め。キャンプ初心者。休日はお出かけ派。逆流性食道炎で、お酒を控えて「腹八分目」を実践中。

人生初胃カメラを受けた話

胃の不調が波のように繰り返されるので、近所の内科を受診した。実は、今回が始めての不調ではなく、以前も同じ不調でその病院を受診したことがあった。前回は薬をもらっておしまいだった(胃カメラが怖くて断ってしまった)が、前回受診後~今回までの間も何度か症状が繰り返したことを伝えた結果、胃カメラを提案された。正直受けたくない気持ちが強かったが、食欲不振でQOLが下がっていることと、週末にすでに友人と遊ぶ予定があり、これをおなかの不調でキャンセルするのはイヤだから、早く原因を見つけて治したい、ということで「はい、やります」と回答した。なんというか、食と遊びへの執念が、胃カメラの怖さを上回った。

※この記事には胃カメラの写真は出てきません。

びびりながら胃カメラの説明を聞く

胃カメラバリウム検査もやったことがないので、私はビビりまくり。まずは検査の概要や費用などについて説明を聞いた。

私が行った病院では、のどと口の麻酔、静脈麻酔を使い、うとうとした状態で口からカメラを入れる方式とのこと。ただ、運転が必要などの要望があれば、鎮痛剤なしということも可能らしい(経鼻でできるのかまでは聞かなかった)。

ちなみに、私は胃カメラを受けたことがある上司から、酒に強い人は静脈麻酔が効きにくいと言われたことがある。それで不安になって聞いたところ

「麻酔の効き方は人によりけりですね。体調とか、緊張にも左右されます。まあ、やってみないとわからない」

とのご回答。自分が麻酔が効くか、不安はぬぐえなかったが、一応お酒に強めな体質であることは伝えられたので満足。

前日に血液検査、夕食は20時までに

検査を受けることを承諾し、翌日午前中の枠を予約。その後、事前の検査ということで採決を行った(検査結果は翌日通知)。血管細いですね~ということで左右どちらの腕も念入りにもみもみして血管を探し、採決。一発で決まった。

その後、夕食は20時までに軽く済ませた。カップスープとちょっとデザート。ここ数日液体しか飲めていなかったところからすると、パスタ入りのカップスープが飲めたのはかなりの進歩。病院に行ったからちょっと気が抜けて固形物も食べられるようになったのだろうか。

検査2時間前までは普通に過ごす

いよいよ検査当日。検査のことが気になりすぎて「親に検査まで送迎してもらうはずが、気付いたら40分遅刻していた」という夢を見た。なんだこれ...。

8時に起床、検査は11時からだったので、2時間前の9時まではお水は好きなだけ飲んだ。9時以降は水は控え、お手洗いを済ませ、サイン入りの同意書と診察券をもち、いざ病院へ。

承諾書。1枚目に注意事項などが記載されており、2~3枚目はサインをする部分。

いよいよ検査スタート

待合室で2~3分ほど待った後、名前を呼ばれて検査室へ。同意書を渡し、荷物や時計、眼鏡などを一式ロッカーに預ける。

その後、まずは血圧と血中酸素濃度測定。緊張しているのと、歩いて病院に行ったこともあり、血圧はいつもよりすこし高めだった印象。

胃の泡を抜く薬を飲む

紙コップにいれられた、何とも言えない味(苦くはないが変な味)の薬を飲む。一気飲みはしなくてもいいが、味わうほどのおいしさでもないでの私はごくごく飲んだ。どうやら、胃の泡を取り除いて検査をしやすくする効果があるらしい。

のどの麻酔をかける

ゼリー状の麻酔を喉の奥に流し込む。3分ほどそのまま耐えたら飲みこんでよいとのこと。味はよくわからないが、少し上を向いて2分くらいしたらゼリーをのせた部分がしびれてきた。感覚としては、歯医者さんの麻酔をうったときよりちょい弱い(感覚は微妙に残っているので、舌が歯にあたってるなくらいはわかる)程度だった。

3分耐えたらこれを飲み込む。まずいし、麻酔が効いていることもあってか、最初に飲んだ泡を取り除く飲み物よりも飲みにくい。

静脈麻酔をうつ

次に、仰向けになって静脈麻酔をうつ。私は右腕から静脈麻酔を点滴で入れ、その指先で血中酸素濃度を測定し、左腕では血圧を測定していた。この間、あおむけの姿勢が続くため、麻酔が効いて舌が下がってくると呼吸がしにくくなる。そのため、なるべく顎を上げて気道を確保するような姿勢をとり、深い呼吸をするようにした。

いよいよ検査。口からカメラをイン(ただし記憶なし)

ぜんぜん眠くならないぞ...と思っていたら体を左に向けてくださいとのことで姿勢チェンジ。左を向いたら、口にマウスピースをはめてテープで固定。唾液はマウスピースあたりにしいた給水シートに垂れ流すようにして、絶対飲み込まないようにと指示された(のどか何かを痛めるらしい)。

マウスピースをはめられ、しゃべれなくなって「ううこわいよ~」と思ったところで部屋が暗くなり、ここから記憶がかなり曖昧。3回くらい激しくえずいて、そのたびにナースさんが背中をさすってくれた(何か声もかけてくれたような気がする)ことは覚えているのだが、気付いたら仰向けになるよう指示されて、検査が終わっていたことに気付いた。

30分ほど休憩、意外とふらふらする

検査終了後、30分ほどあおむけでお休み。まだのどの麻酔がちょっと残っているのか唾液が飲み込みにくく(あと、薬のあんまりおいしくない味がしたので)ナースさんにお願いしてビニール袋に唾液を吐かせてもらった。

その後、血圧も問題ないということで、起き上がり待合室へ。寝ているときは、目がぱっちり開くなあとおもっていたけれど、しゃがんでいる姿勢からたったり、座って下を向く(靴ひも結びとか)となると、途端に頭がふらふらした。

意外とふらふらするなあと思いつつ待合室で待機。しばらくすると診察室に呼ばれ、自分の食道と胃の写真とご対面。

胃はきれい、逆流性食道炎と診断

胃カメラの結果、胃はきれいで命にかかわる病気は見つからなかった。実は、検査の前の説明で、私くらいの健診でバリウムまたは胃カメラが必須ではない年齢の場合、命に関わる消化系の病気は胃がんであると言われていた(ちなみに、今回は該当しなかったが、次に懸念すべきは乳がんや子宮頸がんなどの婦人科系の病気とのこと)。そのため、今回の検査の1番の目的は、その可能性を排除することであり、その可能性を排除した上で様子を見て病名を確定させましょうということになっていた。

なお、胃は綺麗だったものの、食道には胃酸が逆流した痕跡があり、逆流性食道炎と診断された。たしかに、胃については胃もたれと食欲不振はあるけど痛みはなかったなあと。逆に、胃もたれをしているときに、異様にのどが渇くとは思っており、個人的にも納得感のある診断だった。今後、まずは2週間、胃酸の分泌を抑える薬を服用して経過を観察する。

思っていたほどつらくなかった胃カメラ

検査前、いろいろなレビューやYouTubeをみて予習をしたのだが、3回えずいた記憶以外はさほど苦しくなく、痛みに関してはほぼ感じなかった

ただ、個人的に予習をして助かったと思ったのは、のどの麻酔をかけた後、あおむけで静脈注射を打っているときの姿勢。舌奥と喉の奥の方の感覚が鈍くなり、呼吸や唾液の呑み込みがしにくくなるので、なるべく顎を上にあげて気道を確保できる姿勢にするとよい。呼吸もしやすくなるし、浅い呼吸よりも深い呼吸の方が緊張感もやわらぐので検査にとってもよいだろう。

 

胃が悪いと、すきなときに好きなものが食べられなかったり、友人や上司、恋人、家族との予定にも支障をきたすなど、QOLが大幅に低下する胃カメラに恐怖心がないというと嘘になるが、思った以上に楽に受けることができたので、もし自分の体で気になることがあれば、はやめに医療機関を受診することをお勧めしたい。胃カメラは、鎮静剤を使えばそこまでつらくないし、検査をやって異常がなかったとわかることによる安心感でストレスも軽減される