先日、新しいデンタルフロスを購入した。太めのフロスで、ワックスカバーはされておらず、ごりごり歯間に通せて思考もとれる優れものだ。
購入したのはHAKARAというブランドの商品。1個で125回分、お値段は税込み660円。太めのデンタルフロスの中では結構安い方だと思う。
フロスは太めだが、やわらかいので、歯と歯茎を傷めずに、ごりごり歯間ケアができる。商品HPによると、ファイバー糸(384本の繊維)が歯と歯茎の間に入り込み、汚れを残さずからめ取るのだとか。
早速使ってみると、奥歯の方にもフロスが簡単に入って、汚れが取れていった。
こういう、ワックスなしのデンタルフロスは過去に複数使ったことがあるのだが、フロスが硬すぎるととりわけ歯間が狭いときにフロスが入らなかったり、逆に入ったフロスが抜けなくなることがある(しかも唾液で指が滑るので簡単に取れない)。
HAKARAのフロスは、繊維が柔らかく、隙間に合わせて形を変えるので、細い歯間も問題なく、詰まる心配もなく、非常に使いやすかった。
デンタルフロスにこだわるわけ
私がデンタルフロスを欠かさず使うようになったのは大学1年生からである。
当時、「ホケカン」という必修授業があった。正式名称は忘れたが「保健と管理」みたいな授業で、要は基本的な体や精神の健康と、それを保つために必要なことを学ぶ授業だった。
先生は、医学部や薬学部、歯学部の先生がオムニバス形式で登場する。そのため、授業によって進み方や雰囲気が全く異なるが、その道のプロが90分みっちりいろいろ語ってくれるので、個人的に好きな授業だった(オペの写真は見られなかったけど)。
あるとき、その授業に歯学部の先生がやってきた。その日のテーマは口腔衛生で、虫歯や歯周病について学んだ。その中で、先生が
「みなさん、朝起きて、口がねばねばしているなと感じることはありませんか?あれねえ、虫歯菌のうんこみたいなもんだからね!」
と発言。それだけでもそこそこインパクトに残っていたのだが、続けて放たれた
「みんな、歯磨きって歯の表面磨くだけじゃないからね!歯の間を磨かないと大変なことになるんですよ。みんなデンタルフロスかけてる?これまで使ったことないやって人、あなたの歯と歯の間、十数年来のうんこがたまってるかもよ~(ニヤニヤ)」
という発言だった。これを聞いて、ときどきしかデンタルフロスをかけていなかった私は焦り、その日の下校時にデンタルフロスを購入して帰宅したのだった。
ただその時点では、デンタルフロスの素材には一切こだわりがなく、値段しか見ていなかった。学生だったので高いものは買えず、なんとなく安いものや、実家で見かけたことがあるデンタルフロスを買ったりしていた。
しかし、その後、虫歯になったり、歯医者さんで定期健診を受ける中でどんなフロスが使い心地が良いかを経験し、冒頭のようなワックスなしのふわふわのフロスに行きついた。
もちろん、デンタルフロスだけで口腔衛生が保たれるわけではない。それでも、フロスをするかしないかで大違いなので、ぜひまだフロスをかけていない人は、ぜひ今日から始めてみてほしい。