元シェアハウス住人の日記

とあるシェアハウス住人の日記。シェアハウス要素のない日記も多め。キャンプ初心者。休日はお出かけ派。逆流性食道炎で、お酒を控えて「腹八分目」を実践中。

まるで蝉

参院選が終わった。ここで政治信条を喋るつもりは微塵もなく、単に(結果ではなく)選挙中の演説などを見ていて思ったことを記す。

選挙カーと駅前での演説合戦は、夏の蝉が鳴き声合戦をしているようだった。それが指すところとしては、どこでもかしこでも大音量鳴いていて、でも何で鳴いているかは言葉にし難い、と言うものだった。

演説に限らず、こういうメディアもそうであるが、人目を引きたいときなど、人は感情的に語りがちである。そういう言葉が選挙期間中は至る所で響いていて、耳に悪かった。その場にいる人の耳を無理やりこじ開けて「私の話聞いてよ!」と言われているようだった。自分のペースでポリシーは確認しますんで、無理やり耳かっぽじらないでくださいよ、とずっと思っていた。

それから、インスタグラムなんかで拝見したエピソードなのだが、せっかく子供を寝かしつけたのに、こう言う選挙カーなどがうるさくて、起きてしまい疲弊するお母さんなどもいるのではなかろうか。私も周りも育児をしている家庭がすぐ近くにはないので「聞いた話」でしかないのだが、たしかに在宅勤務や、家でオンライン授業を受けているときに選挙カー(にかぎらず石焼き芋とか)の声が響くとやかましいし、マイクが音声を拾ってしまわないか不安になる。

選挙で勝つには知名度も必要だと思うので、こういう方法が取られているし、そう言う方法を取ると「選挙っぽい」から皆やっているのであろう。ただ、私はそういう「無理やり自分の声を聞かせる」やり方は心底嫌いであり、たぶん、今後も好きになることはないと思う。

選挙結果に思うところはあるが、それ以上に、選挙広報活動が終わって「あー蝉がいなくなったな、落ち着いた」と、安堵したのであった。