元来あまりゲームをしない人間なのだが、過去にはまったゲームがいくつかある。
今回、「あなたがハマったゲームは何」というお題が与えられたので、思い出とともに、一番ハマったシルバニアファミリーのゲームについて、つづってみたい。
シルバニアファミリーシリーズ
シルバニアファミリーといえば、おうちと家具と、そこに暮らす家族のお人形がセットになったおもちゃを連想する人が多いと思う。実際、それは私の家にもあり、よく遊んでいた。ただ、シルバニアファミリーは物理的なおもちゃにとどまらず、ゲームにもなっていたのである。
あのうさぎや猫の人形が動く...シルバニアファミリーにはまっている子供がワクワクしないわけがない。今振り返って考えてみても、ゲームはかなりメルヘンな世界観になっているので、人形遊び以上にシルバニアファミリーの世界観に浸ることができると思う。
私が遊んだのは、シルバニアファミリーシリーズの2と3。当時は知らなかったが、4も出ていたらしい。
4まで買わなかった理由は覚えていないが、学年が上がってシルバニアファミリーやハム太郎→ハリーポッターに興味が移ったので、ハリポタシリーズを購入するようになったのだと思う。当時は1年に2回、誕生日とクリスマスのときしかゲームソフトが買ってもらえないルールだったので、一番興味のあるシリーズやテーマを選んでいたのだろうと思う。
メルヘンな世界観
いくつかシリーズがあるのだが、基本は「村に起こったあるトラブルを解決するために、主人公(プレーヤー)が奔走する」という内容のゲームである。トラブルの内容は、村から色が消えてしまう、だったり、星が消えてしまう、だったりする。DBDLとかハリポタ的な、闇が一切ないのはさすがシルバニアファミリー。まあ、色や星がなくなるっていうのは、ある意味とんでもないSFゲームだと思うのだが...。
世界観はメルヘンな感じで、地名や、ゲーム内で登場する「妖精さん」、ミッションで集めるものやアイテムなどがメルヘン。例えば、「星屑を集める瓶」って、社会で数年揉まれたオフィスワーカーの頭には浮かばない単語である。
(そう思うと、あのゲームを作っている人たちは、社会の荒波とメルヘンのパラレルワールドを行き来しているのだろうか...。)
まずは徳を積まねばならない
個人的にシルバニアファミリーならではだったなあと思うのは、主人公が1回のターム(ゲーム内では「1日」)で動ける範囲が、初期は限られているということ。主人公は門限までに家に帰らねばならず、朝~門限までが自由に動ける範囲である。
どのシリーズだったか忘れたが、スクーター(早く動けるようになる)や杖(時間をとめられる)が使えるようになって初めて、主人公の行動範囲が広がり、ミッションがこなしやすくなる。
ただ、そういうアイテムはゲーム中盤~後半に登場するので、序盤はできる範囲のミッションをコツコツクリアする必要がある。ミッションは、挨拶だったか、困りごとを助けるだったか、お花の水やりだったか忘れたが、いずれも何か利他的な行動をする(徳を積む)ことでポイントを集め、ポイントに応じて時間の進みがだんだんゆっくりになる設定だった。
ちなみに、門限までに家に帰れなかった場合、その「1日」の出来事は夢の中の出来事になってしまい、アイテムやミッションの進捗もパーになってしまう。なんどかこれをやらかしたことがあるが、この時の気分はさながら「せかっく作ったWord資料が、急にアプリが落ちたせいで、データがふっとんだ」ときのようであった。
コツコツ徳を積む過程と世界観にハマった
シルバニアファミリーでは、対戦や他プレーヤーとの通信はないので、基本一人で黙々とミッションをこなしていくことになる。この、黙々とミッションをこなし、できることと行動範囲を広げることに楽しさを感じていたような気がする。
もちろん、幼少期の女子生徒が、シルバニアファミリーの世界観が好きだった、というのも大いにあるとは思う。例えば、集めたアイテムで新しい家具をつくったり、おうちのレイアウトを考えたり...アラサー社会人になってもインテリア会社の公式インスタを眺めて、自分の家だったらどう配置しようか考えるくらいなので、幼少期の自分もそういうことをゲームの中でやるのが楽しかったのだろう。
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