一時期、マンボウという魚が大変デリケートなことで話題になった。
以下の記事によると、マンボウの死因があまりにも繊細(人間目線)だからだという。私もこういった内容のツイートやまとめ記事は読んだことがあり、なんとなくマンボウって繊細な魚だなあという印象を抱いた。
それから数年後、私は八景島シーパラダイスに行き、なんとなく足を運んだ施設の中でマンボウが3匹、ゆらゆら泳ぐ姿を目の当たりにした。
ちょっとぼーっとしたような顔(人間目線)がかわいい。しかし、近づいてみるとその規模に圧倒される。
マンボウ、大きい...
八景島シーパラダイスのHPによると、マンボウは繊細で、長期の飼育が難しいとされている。外から水槽を眺めていると、3匹ともゆらゆら気持ちよさそうに泳いでいて、ストレスなんか感じなさそう。むしろ、我々に見られることがストレスになっていないか、恐縮してしまった。
円柱水槽 | 横浜・八景島シーパラダイス - YOKOHAMA HAKKEIJIMA SEA PARADISE
ちなみに、
マンボウの皮膚はとても弱く、傷がつきやすいよう。水槽の壁(アクリル)にぶつかって弱ってしまうことが多いため、ビニールを張って飼育する水族館も多いのだとか。ただ、八景島シーパラダイスのの水槽は、円形で水流があるため、ビニールなしでもアクリルにぶつかりづらく、マンボウにギリギリまで近づける(とっても珍しい)ようです。
【連載】変わった形は進化の結果!? マンボウの秘密 - 週刊アスキー
マンボウは繊細な魚と聞いていたので、この記事を読んでむしろほっとした。ありがとう、八景島シーパラダイスさん!そして、それを読んだ後にマンボウをみると、もしかしてお顔の周りの皮膚がごつごつ(個体差あり)なのは、そのデリケートな皮膚ゆえのものなのかなと思ったりした。
そして、完全にマンボウが繊細な魚と思ったところで、水槽の奥にある説明を読んだ。すると、たしかに、マンボウは繊細ではあるものの、この記事の冒頭に掲げたような「最弱」ではないことについての説明があった。また、基本はゆらゆら泳いでいるけれども、身の危険が迫ればかなり速く泳げること、骨格やひれの特徴等々、ツイッターなどではあまり流れてこないが、マンボウの真実に近い情報がたくさん紹介されていた。
なんとなく、冒頭の記事をよんで、マンボウを知った気になっていた自分が恥ずかしくなった。便利な時代なのでネットで情報を手に入れるのもいいけど、やっぱり本物に常に接している水族館からの情報発信は信ぴょう性がある。それに、キャッチ―な言葉遣いよりも、魚の本当の姿を知ってもらいたいという思いが前面に出た説明になっていた。ネットでおもしろい情報を手に入れるのもいいけれど、やっぱり水族館にくるって、大人になっても知らないことを知れて、本物も見ることができて、いいなあと思った。
また割引チケットが手に入ったら、水族館に行こうかな。