元シェアハウス住人の日記

とあるシェアハウス住人の日記。シェアハウス要素のない日記も多め。キャンプ初心者。休日はお出かけ派。逆流性食道炎で、お酒を控えて「腹八分目」を実践中。

RRR

先日、シェアハウスの同居人に勧められて、RRRというインド映画を見てきた。

rrr-movie.jp

インド映画は、「ムトゥ 踊るマハラジャ」や「バーフバリ」などを見たことがあった。インド映画(とその中で出てくる音楽やダンス)が結構好きなので、かつ、RRRは「バーフバリ」と同じ監督の作品ということで、今回も見に行くことにした。

なお、今回は映画を薦めてくれた同居人から「肩車がすごい、すごいのに笑える」「3時間とかなり長いがあっという間に感じる」という前情報を得て映画を見た。「笑える」と言われたので、おもしろい映画なのかなと思ったら、1920年代の英植民地だったインドが舞台ということで、シリアスで笑えない部分も多くあった。

 

ネタバレになるが、英国で製造された銃弾1つの価値を巡る発言は、ひどいけれど、当時本当にそう思われていたのだから恐ろしいなと思う。そういう、おもしろいだけではない、シリアスな場面も織り交ぜてあったことが、この映画のシリアスな部分とコミカルな部分の落差をいい意味で大きくしていた気がする。見る側としては、心ガジェットコースターに乗っているようで、泣いたかと思えば笑ったり、手に汗握ったりした。

 

また、これは他の映画レビュー動画などでも指摘されていることなのだが、細かい道具や、前半に出てきた伏線(まさか伏線だと思わない)の回収が本当に素晴らしかった。細かい道具は、その後の伏線になるときもあれば、「一応ロジックは通す」だけで使われるときもあって、フラグっぽさはものにより異なる。ただ、それがあることによって「勢いだけで押し通さない」インド映画であることが感じられた。

小道具ではない伏線としては、例えば、ビームの登場シーンが挙げられる。野生動物をハントしているにもかかわらず、状況として肉や皮を得るためではなさそう。しかも、野生動物は殺さず生け捕りにするという。最初は、ビームの強さを見せつけるためだけにそういう演出をしているのかなと思ったが、中盤の「トラック」のシーンでその意味を理解し、爆笑しながら「そういうことねー!!」と納得した。一本取られた気分。

あとは、ビームがラーマを救い出すシーン。かれらの「合図」は、冒頭でビームがラーマに助けられたときのあのリズムだよな!?と思ってしまった。そこからの「肩車」もいろいろな意味で最強だったが。

 

まあ、そんなこんなで3時間近く、一度もトイレに行かず一気に見てしまった。見終えた後はしばらく「Naaaaaaatu naatu naatu Naaaaaaaaaatuuuuuu」と脳内再生が止まらない症状に陥ったが、そんな余韻も含めて、インパクトがかなり強い映画だった。

www.youtube.com

ひとつ、ネタバレにならない、この映画をこれから見る人に言いたいこととしては

「上映前に必ずトイレに行き、鑑賞中は水分の摂取は必要最低限にすること。コーヒーとアルコールは推奨しない」ということである。

3時間と長い映画だが、どこもカットすべきでない、こ~~~~い映画であること間違いなしだ。