「後からもう一人きます」という魔法の言葉

一人で飲みに行く勇気はないが、今日は30分だけ一人飲みをした。

もともと友人とお店で待ち合わせをして飲む予定だったのだが、友人の仕事が立て込んでおり、30分遅れることになったのだ。また、お店を予約していなかったこともあり、一応早めに言って席を確保しておくかと思っていた。友人から連絡が来た時点で私は既に店に入っていたので、30分フリータイムができてしまった。

後から友人がきてくれる、という妙な心強さがなければ、絶対一人で入れない店（というかカウンター席）だった。入店し、2人だが一人遅れてくることを告げ、席に座って待った。

店員さんがいろいろ説明をしてくれるのと、私の腹のすき具合が限界だったこともあり、我慢できず「本日のグラスワイン」を注文してしまった。かくして、私は一人飲みをすることになったのだった。しかも、ソーシャルディスタンスを考慮し、4人掛け座席に1人で座る、贅沢な一人飲みである。

手ごろなつまみがなかったので、食べ物なしにサプサプワインを飲んでいたら、ほろ酔い状態になってしまった。しかし、後から来る友人が到着後すぐに夕食にありつけるよう、事前にヒアリングした希望メニューを注文。

友人の到着と共に、私の一人飲みと、つまみなしの飲みは終了。その後、にぎやかにお酒と料理を楽しんだ。

お腹いっぱいで終わらせる一人飲みも悪くないが、一人飲みからの、友人とちょっぴりにぎやかな飲みに移行、というのも悪くない。それ以上に、「後から一人来ます」というパワーワードを自分にも効かせて、一人ではちょっと勇気がいるお店に、短時間一人飲みにいけるというのも楽しい。はまりそうだ。