自分が購入した自覚のない「買い物」があれば詐欺を疑うべき、ということがあるが、意外と詐欺以外にもそういうことは多いのではと思う。
今週のお題は「人生で一番高い買い物」らしい。
このお題を見たとき、自分がお金を払った、一番高い買い物は何だったか考えた。学生時代の留学？語学学校？医療脱毛？
しかし、これらを考えたとき、そもそも私が「学生」でいられるために家族がお金を出してくれたことを思い出した。それこそ、大学の入学金や授業料など。これが一番高い、まとまった出費だったのではと思う。しかも、この買い物をしたのは私の両親だが、買い物によって「なにか」を得たのは私だった。親にとっては買い物というより、投資だったのかもしれない。
以前、母が言っていた。子供を産んで育てることは、長期の投資であると。その結果、金銭的なリターンが返ってくる保証はないが、投資期間中は楽しみも、悲しみも、喜びもあると言っていた。
自分の買い物履歴を思い出すなかで、結局自分がこうしていられるのも、両親の「買い物」と投資があってこそなんだよなあと、わき道にそれたところで立ち止まってじーんとしてしまった。
こんど、実家に帰るとき、ちょっといいお菓子か、お酒か、おかずか、買って帰ろうかな。記念日でも、母の日でも父の日でもないけれど、そういう日以外でも感謝ってしていいものだとおもうので。
