元シェアハウス住人の日記

とあるシェアハウス住人の日記。シェアハウス要素のない日記も多め。キャンプ初心者。休日はお出かけ派。逆流性食道炎で、お酒を控えて「腹八分目」を実践中。

不在期間

シェアハウスで最もハウスメイトと交流をする場所は、キッチンである。

私は自炊をそこそこするし、マイボトル派なこともあって、たとえ料理をしなくとも水はくむために、ほぼ毎日はキッチンへ行く生活をしていた。

しかし、新型コロナに感染してしまったため、療養期間中(10日間)はキッチンを含むほぼすべてのコモンスペースへ立ち入り禁止になった。当然である。

療養が終了し、久々にキッチンへ行くと、よく顔を合わせる人たちは私がコロナにかかったことを知っており「お、回復ですか?」とか「やっぱり感染してたんだ笑」など、声をかけてくれた(※)。

※いろいろな価値観があると思うが、私はお互いの危機管理のためにも自分が感染したことは隠さずオープンにしていた。たぶん、差し入れをしてくれたハウスメイトから、よくキッチンにいるメンバーに知られていったような気がする(至れり尽くせりなサポートをいただいたので)。

そのなかで、個人的にいちばんうれしかったのは「○○(←私の名前)と□□さんがもどってきて、にぎやかになりましたね」というものだった。私一人ではなく、別事情で同期間にシェアハウスを不在にしていた人がいたのだが、2人ともよくキッチンを使う上に、みんなでお酒を飲みながらよく喋るたちの人間だったので、そこが欠けた期間のキッチンはかなり静かだったそうだ。

その間のキッチンがどんな空気だったのか、実際には見ていないし、自分がいない状況を他人がどう受け止めているか知る機会は日常生活であまりない。ただ、戻ってきてくれて、またにぎやかになり楽しくなったといわれ、嬉しかった。同時に、新型コロナに感染した人間に対して、軽蔑だとか、なるべく近寄りたくないという人が(もちろんいると思うが)少なくとも見た感じ、聞いた感じではおらず、温かく復活を歓迎してくれる人ばかりなことに気付いた。このシェアハウスでよかったなあ、と思ったし、誰かが感染したり、復活したりしたら、自分も同じように、おかえりと表現したいなと感じた。