貧血で死ぬかと思った
はてなブログベータ版のお題2弾。今回は、お題「これまで生きてきて「死ぬかと思った」瞬間はありますか?身体的なものでも精神的なものでも」について書きたいと思う。
なぜこのお題を選んだかというと、最近、身体的に死ぬかと思った経験があったからだ。
先日、昼下がりに献血に行った。
献血何回も経験しており、今回もご飯を食べて会場に行き、問診を受けたのち、渡されたスポーツドリンクを飲んで献血を受けた。
採血後もめまいはなく、トイレに行っても平気(献血直後のトイレは立ち眩みが起こりやすい)、なんならそのあとカフェでケーキを食べて帰宅した。
ここまではよかった。
献血をした日は運動ができないので、この日はジムではなく、家の風呂に入ることにした。この日は寒かったので、シャワーではなく、湯船につかりたいなと考えた。
シェアハウスではシャワーは自由に使えるが、バスタブ付き浴室だけは事前予約制だ。そのため、予約表を見たところ、ちょうどいますぐ(献血から3時間後)の枠があいていた。献血からもう少し時間を空けたほうがいいかなとも思ったが、他の枠が埋まっていたことと、献血中も冷えで血流が悪かったようなので、さっと入れば大丈夫かなと思い、湯を沸かした。
10分後、湯を沸かし、風呂に入った。顏や体、頭を洗っている間は何の問題もなかった。ただ、問題はそのあと、ゆっくり湯船につかりすぎてしまった後に起こった。
風呂から出てタオルで水分をふき取り始めた直後、頭がふらふらして耳が聞こえにくくなる感覚におそわれた。汗が止まらず、暑いのか寒いのか感覚がわからなくなり、目もちかちかしてきて、これは明らかにやばい、と思った。
このとき、風呂の予約枠は残り10分、次の枠が埋まっていることは予約表を見て確認済みだったので、何が何でもこの場所を明け渡さねば...と気分が悪い中で考えた。
水分をふきとり(とりあえず保湿は後回し)、寝巻を着て、浴室においてある私物(着替えやふろセット)を共用のドライヤースペースに移動させた。文章で書くと1文なのだが、1往復ごとに座って休憩をはさんだので、この作業に5分以上かかってしまった。そのあと、浴槽をシャワーで軽く洗い、明け渡し完了。
本当はそのまま寝込みたかったが、頭が濡れているのでせめてドライヤーだけでもと思い、最後の力を振り絞って髪を乾かした。その後、保湿などはそっちのけで、部屋に直行、飲めるだけ水分を補給し、ベッドにダイブ、気付いたら1時間眠っていたらしい。
眠りから覚めて、献血でもらったパンフを見たところ、わたしが体験した症状はどれも貧血の症状だったようだ。
座っている状態から急に立ち上がっての立ち眩み、というのはときどきあるのだが、ここまでの貧血は経験したことがなく、かなり驚いた。
貧血という言葉は耳慣れしているがゆえに、そこまで深刻に捉えていなかったのだが、今回の経験で、ひどい貧血になったら本当に危険を感じる、ということがよくわかった。もちろん、今回は水分補給して寝たら治ったので、特に病院に行ったりすることはしなかったのだが、さらに症状が悪化したら救急車を呼ぶだろうな、と思った。それくらい、こわかった。
そういえば、新型コロナ療養中に見た「はたらく細胞」に輸血をテーマにした回があった。貧血になると酸素や養分が体の隅々にいきわたらなくなるので症状が出てしまうのだ、ということがよくわかった。まさか、それを実感する機会がすぐに訪れるとは思っていなかったのだが(あるとしたら、出産のときとかかなと思った)。
さて、そんなこんなで初めて貧血でダウンしたのが、私の「死ぬかと思った」瞬間だった。ただ、この経験をして貧血は怖いと思ったが、献血は怖いとは思っていない。今回の貧血は献血後に長風呂するという私のミスによるものである。さらに、貧血を経験したことで、これよりも大変な貧血で苦しんでいる人がいるなら、健康かつ献血ができるひとがしないでどうする!と思えた。
献血は、1度でも輸血を経験してしまうと、もう二度とすることができない。また、輸血歴がなくても、直近の海外渡航や歯科治療、服薬治療(ものによる)があると健康であっても献血ができないこともある。
だから、死ぬほど怖い経験をしたけれど、むしろこれを機にアフターに注意しながら今後も献血をしようと思えた。少なくとも、献血した日はシャワー浴かな。
ちなみに、献血にご関心ある方は、以下から参考情報や献血場所の情報を確認可能だ。献血はできない、という方も寄付を通じたサポートはできるので、これをきにぜひサイトをチラ見してほしい。