あまり共感されないが、私は山査子が好きだ。一番大好きなお菓子…とは言わないものの、個人的にはポテチよりも好きである。ポテチ&コーラの組み合わせは最高らしいが、私は山査子&台湾茶の組み合わせが大好きだ。
本日は、そんな山査子にまつわる個人的エピソードをば。
山査子は、中華街や中華系スーパーなどでお安く買うことができる。自宅用なので、凝った包装は不要。味さえよければ文句なし。というスタンスで、お徳用をしばしば購入する。
あるとき、山査子を食べきってしまったので、中華系のお店に買いに行くことにした。図らずも、彼氏(当時はまだつきあっていない)が、中華食材を購入するために一緒に行きたいとのことだったので、二人で出かけた。
店に到着して、山査子をみつけ「これ!」とかなりでかい袋を購入。彼は「(そんなに買うの?)」という顔をしていたので、私の山査子好きっぷりに少し引いてしまっただろうか、と思った。しかし、彼も、私より一回り小さいサイズではあるが山査子を購入。そんなに山査子好きだったっけ、と思いつつも、山査子好きがココにもいたとはな、とおもしろい気持ちになった。
ここで少し時間が飛ぶ。その約1か月後、私と彼はお付き合いをすることになった。そして、付き合ってから、彼の部屋にいったとき、私は彼の部屋に、山査子があるのを見つけてしまった。
我「山査子じゃん」
彼「あの時一緒に買ったやつ」
我「食べないの?」
彼「食べたいならあけていいよ」
我「やった」
冒頭にも書いたが、私は山査子が好きなので、ご厚意に甘えて山査子をガッツリ食べた。好きなお菓子をほおばる彼女の様を見た彼氏は
「山査子が好きって聞いてたから、実はあの時の山査子、あなたのために買ったんだよね笑」
的なことを言ってくれた。え…嬉しいんだが。しかし、同時に、彼は山査子好き仲間ではなかったのかということも知ってしまった。嬉しいような、でもすこし切ない気持ちになった。やはり、山査子好きというのは、共感されにくいのかもしれないと思った。
ちなみに、今日これを書こうと思ったのは、今日ちょうど、その山査子を完食したからである。思い出の山査子、結構な量はいっていたのに、結局ほぼ一人で食べつくしてしまった。背徳感もあるが、おいしかったし、たべるたびにこの、彼と付き合う前後のことを思い出してふふっとなるので、やめられない。また買いにいこう。