元シェアハウス住人の日記

とあるシェアハウス住人の日記。シェアハウス要素のない日記も多め。キャンプ初心者。休日はお出かけ派。逆流性食道炎で、お酒を控えて「腹八分目」を実践中。

髭を抜きたい

幼少期、父が大切にしていた太めの髭を引っこ抜いたことがある。

当時、シチュエーションは忘れたが、何かで並んでいて激暇だった。携帯電話なぞなく、そもそもモテる年齢でもなかったので、目につくものをいじって時間を潰していた。その時、私の手に届く範囲でいじれるものが、父の髭だった。

当時、父の顎髭の中に一本やたら太い髭があった。父は、その髭を大切にしていたらしい(剃ってはいたけど)。出る杭は打たれる…というより、目立つものは子供の目に留まる。私はずっとその髭をいじり続けた。そして、試しに摘んで引っ張ったところ、その髭が抜けてしまった。

父は、髭を抜かれた瞬間痛みは感じなかったらしく、むしろそれが引っこ抜かれたことを悲しんでいた。私は、それをみてもなんとも思わず、意外と髭って簡単に抜けるんだなあと淡々とした感想を抱いただけであった。

話は変わるが、いまの彼氏のほおや顎が自分の肌に触れるとき、髭が伸びていると非常に痛い。髭は剃って欲しいが、聞いたところ、メンズは朝に髭を剃るようだ(そりゃ、会社とかいく前の身だしなみ的なものだから、そうなるよね)。だから、夜部屋でゴロゴロしている時にうっかり髭に当たるととても痛い。

ある時、そういえば髭当たると痛いけどどんなくらい生えてるんやろ、と思って彼氏の顎をじーっと見つめていると、意外と髭が太く抜きやすそうだなとか思ってしまった。父の髭を抜いてしまった経験に基づくと、必ずしも痛いわけではないようだが、痛くないわけでもなさそう…でも髭抜きたいなんて言ったところでドン引きされるだけだろうなと思い「ねえ、ヒゲ抜いて見てもいい?」という言葉は封印した。

彼氏は「何見てるんだよ(照)」と言っていたが、見ていたのはヒゲであり、考えていたことは髭を引っこ抜くことであった。きっと、その時の会話を相手は覚えていないので、掘り起こすことはしないが、髭で、子供なり、恋人なりに痛い思いをさせると、髭抜きたい欲が湧く…こともある(大変レアケースではあるが)ようなので、お気をつけください。

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